複眼の構想シリアル

サイズ：20cm 素材：陶磁器 ※モニターの発色の具合によって実際のものと色が異なる場合があります。

同君連合による重複を除き、世界の独立国家には27の王室が存在している。

現存する王室で最も長い歴史を持つのは、少なくとも6世紀以前まで遡る日本の皇室であり、これに次ぐのは、10世紀まで遡るとされている　ゴーム老王がユトランド半島のイェリングの地に興起し、960年頃に没したが、彼に始まるデンマークの王室である。

ゴーム老王（?-958年/960年ごろ、ゴルム王とも）は、デンマークの王。

10世紀前半から半ばにかけて、ユラン半島中部のイェリングを拠点にユラン半島からフュン島にかけてのデンマーク西部一帯を支配したとされ、後に「老齢を人間に与えられた運命の限界までひきのばし」たがため「老王」と渾名され　ハーラル青歯王、スヴェン双髭王、クヌート大王と続くイェリング王権の開祖で、その血筋は現在のデンマーク王室にも繋がっている。

イェリングには、妻チューラを「デンマークの誉れ」と讃えたルーン石碑が世界遺産「イェリング墳墓群」の一部として今も遺されている。

イェリング王権（ゴーム家）の開祖とされるが、その事績について言及した史料は限られ　その解釈も困難であり、出自についても諸説あり明らかになっていない。

9世紀から10世紀にかけて、デンマークにはオーラヴを始祖としユラン半島南部の商業地ヘーゼビューを拠点に一帯を支配したとみられる「オーラヴ家」があった。

このオーラヴ家のグヌーパが934年にドイツ王ハインリヒ1世に敗北し、貢納の義務と洗礼を受け入れ、グヌーパ以後その息子シグトリュグが王位についたことが史料により確認されている。

このシグトリュグについて、年代記者ブレーメンのアダムによる『ハンブルク司教事績録』（11世紀）第1の書52章には、「シグトリュグが僅かの間(デンマークを)支配したのち、ノルマン人の国からやってきたスヴェンの息子ハルデゴンが彼から王国を奪った」との記述があり、同書57章などの記述から、このハルデゴンをゴーム、あるいはゴームの父親とする見方が一般的である。

ゴームは960年頃にデーン人たちをキリスト教に改宗した。

ゴームにはチューラという名の妻がいた。

その出自について明言した史料はないが、サクソ・グラマティクスの『デンマーク人の事績』（12世紀）には「イングランドの王女」であったとの記述もある。

同時代の史料として、イェリングにはゴームがチューラを讃えたルーン石碑がイェリング墳墓群（世界遺産）として今も遺されており、次の文言が刻まれている。

「王ゴームは、デンマークの誉れであるその妻チューラを記念してこの碑を建立した」 この石碑に刻まれたデンマークは従来ユラン半島、フュン島、シェラン島そしてスコーネを含む中世デンマーク王国と同一視されてきたが、近年の研究ではこれを「デーン人の辺境と解釈、チューラはデンマーク東部の豪族の娘であったためゴーム家側か「デーン人の辺境の誉れ」と評されたものとする説もある。

こうして外地から来訪したゴームはチューラとの婚姻でその権力基盤を強固なものとしたとみられ、デンマーク史上はじめて領域性をもった国家を建設し、その権力基盤は息子ハーラル治世の礎となっていった。

イェリング墳墓群の教会からはゴームの可能性がある遺骨が発掘されているが、その遺骨が元々あったであろう北側墳丘の墓室の支え木の伐採年代から、ゴームの没年は958年から960年の冬と推定されてい]。

遺骨の推定身長は173 cm 、年齢は30代から50代で死因は特定されていない。

ゴームはあるとき2羽のハヤブサを飼っている夢を見た。

ハヤブサたちはゴームの腕から飛び立ってはまた戻りを繰り返していたが、そのうち大きな方のハヤブサが戻らず小さな方のハヤブサだけが翼を血に染めて戻ってきたという夢であった。

その後ゴームとチューラはクヌーズとハーラル（後の青歯王）という二人の息子を授かった。

ゴームはクヌーズの方を愛していたが、ハヤブサの夢を恐れて「クヌーズの死の知らせをもたらすものは殺す」と言い渡していた。

時が経ち、クヌーズはイングランドでの戦いで命を落とし、チューラにその知らせが届いた。

チューラは広間の壁に黒い服をかけ、従者らにも黒服を着せてゴームを待った。

ゴームが部屋に入ってくると、チューラはゴームの上着を脱がせ、喪服の上着をゴームの肩にかけた。

ゴームは「私にクヌーズの死を知らせるのはお前か？」と尋ねたが　チューラは「それを口にしたのはあなたであり、私ではありません」と答えたという。

10世紀末、2代目デーン人の王ハーラル1世（ハーラル青歯王）が、このころ、現在のデンマークとスウェーデン南部の統一をほぼ達成した。

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